【千葉県松戸市】戸定邸の雛人形展示「戸定さくら雛」見どころ紹介

Yahoo!ニュース エキスパート 地域クリエイター(松戸市)担当として投稿した記事を、リライトして公開しています。

「戸定邸」では、毎年ひな祭りの時期に「戸定さくら雛」の特別展示が行われます。竹や布で作られた手作り雛が表座敷棟に飾られ、訪れる人々を春色に包みます。

本記事では展示場所や見どころの紹介とあわせて、歴史ある邸内の雰囲気も紹介していきます(2024年の情報です)。

展示場所

展示場所は戸定が丘歴史公園内、戸定邸のお部屋の中。

靴を脱いで上がり、受付で入館料(一般250円)を払い中に進んでいきます。

受付からまっすぐ中庭の横の廊下を進むと、さっそく戸定さくら雛が見えてきます。

戸定さくら雛

竹に入った小さなお雛様はかぐや姫のようで可愛らしいです。この竹は戸定邸敷地内の竹を組み合わせて使っているそうです。

お雛様は手作りで、1つ1つ装いが違います

毎年楽しみにしている地元の人も多いとのことで、平日昼過ぎでも賑わっていました。

お雛様を囲んで談笑したり思い思いに写真を撮ったりする様子は、一足先に春が訪れたような、暖かさを感じる空間でした。

戸定さくら雛が飾られているのは戸定邸の「表座敷棟」と呼ばれている建物で、お客様をお迎えするお部屋です。

棟にはいくつかお部屋があり、お部屋を移動するごとに「ここにも!」「ここにもいる!」とお雛様を探す楽しみもありました。

こちらにはもう一回り小さな雛人形たちが、まるでお出迎えしてくれるかのように飾られています。

こちらには着物の帯と一緒に。

子供の頃、家に飾られていたお雛様を思い出しました。お雛様というのは大人になってから見ても心惹かれるものがあるのですね。

ちなみに「女の子が健やかに成長するように」との思いが込められた雛人形は、女の子が大きくなると飾らなくなると思っていましたが、決まりはなく、大人になってからでも飾り続けてよいのだそうです。

戸定邸内

さて、せっかくなので戸定邸内をゆっくり見て回りましょう。

明治時代の住まいがほぼ完全に残る戸定邸には、全部で23の部屋があり、9つの建物が渡り廊下で繋がっています。

建物内を見て回るだけでも、昔の世界に入り込んで探検しているような気持ちになります。

戸定さくら雛のあった「表座敷棟」から「中座敷棟」を通り進むと「奥座敷棟」へ。

丸窓はこちら側とあちら側で全く別の世界なのではないかと思わせるような力がありますね。

「奥座敷棟」から狭い廊下を進むと「離座敷棟」へ。他の棟と物理的に少し離れていることもあり、より一層時間がゆったりと流れているように感じる間です。

徳川昭武の妻(八重)が使っていた部屋とのことで、部屋を区切る柱の上にある「欄間」には女性らしく蝶があしらわれています。

受付の正面に位置する「使者の間棟」の欄間には、幸福を招くと言われているこうもりが。

建物には他にも様々なデザインが凝らされているので、探してみるのもおもしろそうです。

自分の住んでいる場所の観光スポットというのは、「いつでも行けるから」と行かずじまいのことも多いですが、松戸にいるはずなのに、どこかずっと遠くにも感じる場所でした。

基本情報 松戸市戸定歴史館(戸定邸、旧徳川昭武庭園)

住所:千葉県松戸市松戸714の1
電話番号:047-362-2050
定休日:月曜日
入館時間:9時30分から16時30分(閉館17時)
※戸定が丘歴史公園は、9時から入園可能
入館料:一般250円、高校生・大学生100円(戸定邸・戸定歴史館共通入館料は一般320円、高校生・大学生160円)中学生以下無料
アクセス:松戸駅東口から徒歩10分、駐車場あり

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