WordPressで「PHPの更新を推奨」と表示された!?実際に対応してみました

WordPressにログインしてダッシュボードを確認したところ、こんな警告が表示されていました。

ダッシュボード

今回は「PHPの更新を推奨」と表示されたときの対応方法を、公式サイト推奨の方法をもとに解説します。

プラグインやテーマの更新と異なりWordPress上の操作だけでは更新できないことと、更新前の注意点があるので、わかりやすく説明してきますね。

本記事のポイント
  • PHPの更新はセキュリティ面やGoogleによるサイトの品質評価に影響が出る
  • PHPのバージョンが推奨バージョンであるか確認するのがおすすめ
  • PHPの更新前にはバックアップや互換性確認などをしておくと安心

警告が表示されていなくても、今までPHPのバージョンを気にしてこなかった方も、確認するとよさそうです!

そもそもPHPって何?更新するメリットは?

PHPはプログラミング言語の1つで、WordPressはPHPで構築されています。PHPの更新についてWordPress公式サイトに詳細が記載されていたので、ここからはそれをもとにまとめていきます。

PHPを更新するメリット
  • 検索エンジンにサイトが評価されやすくなる
  • セキュリティ対策に効果的

どうやら、特にサイトの高速化に大切にプログラミング言語のようです。読み込みが早いサイトは検索エンジンに評価される、ユーザーの滞在時間が長くなるといったメリットがあります。そのためにもPHPを最新の状態にしておくことは重要です。

また、PHPは人気の言語なため、最新のセキュリティにしとかないとハッキングに狙われやすいと書いてあります。こわ。こうしちゃいられない。

現在のPHPのバージョン確認方法

ダッシュボードに「PHPの更新を推奨」と表示されるのは、推奨バージョンより低くて古い場合に警告が表示されるらしいです。

いままでPHPのバージョンなど気にしたことがなかったので、そりゃ出てくるわな、と。iPhoneのIOS自動更新をオフにしてるみたいな感覚です。

では、「現在のバージョンはいくつなんだい?」と、確認方法をみていきましょう。

ダッシュボードのサイドバーメニューから「ツール」→「サイトヘルス」 を選択し、「情報」タブを選択。

「サーバー」を開いて、「PHP バージョン」という項目の数字を確認してください。私は「7.4.33」でした。この時点で「PHP 8.3.x」が推奨バージョンだったので、古めですね。更新しないと。

PHPの更新:事前準備

それでは実際にPHPの更新に進みます。の前に、いきなり更新するのではなく、事前に注意したほうがよい項目が4点あります。

というのも、WordPressのテーマやプラグインが、新しいバージョンのPHPで動作するか保証ができないためです。

実際に「PHPを更新したらエラーが出てサイトにアクセスできなくなった」なんてこともあるみたいです。

何かあったときに更新前の状態に戻せるように、事前のバックアップなどは重要になってきます。下記手順で進めれば問題ないので、安心してくださいね!

PHP更新前の注意点
  1. サイトのバックアップを作成しておく
  2. プラグインやテーマを最新の状態にしておく
  3. プラグインやテーマと最新PHPのバージョンの互換性を確認しておく
  4. 互換性がない場合にするべきことを把握しておく

1つずつ、項目と方法をみていきましょう。

①サイトのバックアップを作成

まず、Webサイトのバックアップを作成しましょう。

バックアップはプラグインを使用してできます。今回は、もともと「BackWPup」で定期的に自動バックアップしていたので、作業前に手動でバックアップを取りました。

今までサイトのバックアップを取っていなかったぜって方は、この機会にプラグインを入れて、今後のために自動バックアップ取れるようにしとくのがおすすめです。

今回は手動バックアップの流れを説明します。

ダッシュボードから「BackWPup」→右上の「今すぐバックアップ」

今すぐバックアップ「Start」

作成できました。結果を確認していきます。

下にスクロールして「Backups History」を確認。先ほど手動でバックアップしたデータを、ローカル(自分のPC)に保存します。

該当データを選び、「ダウンロード」を選択

②プラグイン/テーマの更新

プラグインやテーマに最新のものがあれば、更新しておきましょう。

ダッシュボードから「プラグイン」や「外観」→「テーマ」を開き、更新可能なものがあれば「新しいバージョンが利用できます」と表示されています。

「今すぐ更新」をポチッとクリックするだけで、数10秒あれば完了します。

③PHPの互換性チェック

使用しているプラグインやテーマが、新しいPHPのバージョンと互換性があるかを確認します。

プラグインを使用するのが簡単です。

今回は「PHP Compatibility Checker」というプラグインをインストールしていきます。

「プラグイン」→「プラグインを追加」→「プラグインの検索」に「PHP Compatibility Checker」を入れて検索。

「今すぐインストール」→「有効化」をクリック。「有効化」までしないと意味ないので注意です。

「インストール済みプラグイン」に表示されるようになるので、「Start Scan」を選択。

今使っているプラグインとテーマのみをスキャンするか、すべてのプラグインとテーマをスキャンするか選択肢があります。

今回は、今後動かす予定のプラグインなどあるかもしれないので、一応「すべて」にしておきました。「Scan Site」を押すとチェックが開始されます。


結果が出ました。緑色は問題ないとされています。今回は「8.0」以上に更新するので、「8.0」が緑色だったらOKです。

問題がある項目が発見されたら、対応方法は以下に続きます。

④問題が表示された場合

今回、1つのプラグインとテーマでチェック結果エラーが出ました。主な対応方法は以下の4つ。

  • 不要なプラグインなら削除を検討する
  • プラグインやテーマが最新であるか確認する、最新でなければ更新する
  • 別のプラグインやテーマで代用できそうなら検討する
  • プラグインやテーマの開発者に連絡して、PHPバージョンアップの作業をしてもらう

ただ、100%の確実性はないチェックツールですので、そこまで気にしなくてもよいかなとは思っています。

プラグインのほうは一旦無効にして、テーマのほうは管理者サイトのアップデート情報などみた結果、「まあ大丈夫そう」と判断しています。

PHPを更新して、レイアウト崩れや正常に動作しないなど不具合があれば、PHPのバージョンを戻すこともできるので、こればっかりは、やってみないとわかりません。

PHPの更新手順をスクリーンショットで解説

事前準備がすべて終わったところで、PHPを更新していきましょう。PHPはサイトのサーバーにインストールされるため、WordPress上ではなく使用しているサーバー会社によって対応が異なります。

ここでは、Xサーバーの場合を紹介します。

旧サーバーパネルの画面

Xサーバーの「サーバーパネル」にログインします。「PHP Ver.切替」を選択。

PHPバージョンを切り替えるドメインを選択し、「変更後のバージョン」を「(推奨)」のバージョンにして「変更」をクリック。

簡単に更新できました。

サイトヘルスステータスも無事「良好」になりました。サイトをざっとみてみたところ、特に不具合はなさそうです。

新デザインのサーバーパネルも流れは同じ

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